最近のお墓事情と墓相について Vol.2
近頃、取得なさる墓地面積は小さくなってきています。そして、石碑は墓地に、只据え付けて建てているのではなく植木のように墓地に植え付けられて根付いているのです。植木鉢と植木の関係と同じです(前回のお話です)。ですから大きな植木鉢に植えた方が植木が大きくなるのと同じように、墓地も広ければ広いほど、石碑の勢いが強くなり、その石碑に祀られている霊の力も強くなって、その家系の子孫の方々が繁栄します。
しかし、墓地が大きいだけでよいわけではありません。大きくて立派な植木鉢の植木が立派に育つとは限らないように、お墓も良い諸条件が整わないといけないのです。逆に言えば墓地が狭くても先祖霊が安心して宿れる、又石碑が根付ける条件を満たしているお墓を作れば吉相墓となるのです。その条件の一つに土の質があります。土に石塊が混じっていてはいけません。そして粘土質の土も良くないです。さらっとし、おにぎりのように握っても固まらない、水捌けの良い土が良いです。粒子も細かい土の方が吉相墓とされます。天平時代より鋳物の型枠を作るのに用いる大変粒子の細かい土にボコ土という土があります。この土の中にお骨を納めれば絹布団に寝かせたように気持ちがよいといわれて最高級の吉相土とされていますが、最近は産出量が減って入手が難しくなり、大変高価になっていますので、一般的には少し粒子の大きい真砂土を使用します。その真砂土にも良し悪しがあります。