建墓の時期は?
満中陰に(それ迄でもよろしいですが)木塔婆を建てて納骨します。
しかし月日が経ると木塔婆は黒く変色して来ます。
木が「陽」より「陰」に変質してくるのです。
また、墨で書かれている故人のお戒名も見えにくくなってきます。
それまでに石碑に建て替えてあげなければなりません。
一周忌または、遅くとも三周忌迄には石碑に替えてあげてください。
また、年回忌が回って来ないとお墓を触ってはいけないと思っておられる方がおられますが、故人を墨の消えた木塔婆にいつ迄も宿らせておくことが、いかに故人の霊にとって辛いことか解ってあげると、年忌にこだわっていることが間違っているとお解りになっていただけると思います。
石碑を建立なさる時期はいつでないといけないということはないのです。
建立する方が厄年だから、年回りが悪いから、家よりのお墓の方向が悪いから「今年お墓を触ると貴家に不幸事が起こりますよ」などと心無い事を言われる人がいます。
その言葉がいかに故人を苦しめることになるか、できるだけ早く故人を祀ることがいかに大切かをご存じないからなのです。
そのように言われますと「お墓を触ってもし不幸事が起こったら怖い」と建墓を躊躇なさる方がありますが、 お墓は陰の場所で、この世の陽の活動、例えばお住まいをしたり、営業をしたりする所ではありませんから、方向、年回り、厄年などの影響は一切ありません。
むしろ建墓をすることは陰徳を積むことになりますので厄逃れとなります。
正しいお墓の作り方や祀り方さえすれば、守護霊、先祖霊の力が強くなり、お家の方々をより強い力で守ってくれるのですから、お墓を触ることは決して怖いことではありません。