人は皆、国、地方、地域、家庭、会社、団体等に所属していますが、それらは互いに繋り合い、重なり合いながら社会を作り組織的に運営されています。人には社会や組織を作る習性、本能があるのでしょう。「霊の大海」という表現でお話させていただきましたが、霊の世界にもこの現世と同じく宇宙の根源である、神、佛を頂点とする広大無限な組織化された世界があるのです。その世界は現世と別個にあるのではなく、表裏一体になって互いに影響を与え合いながら存在しています。人は霊の世界でその組織を体験しているので現世でも本能的に組織を作るのでしょう。今回この原稿を書きながら、そのことを改めて強く感じました。
 人は現世で好まざるに係わらず、社会の組織の中で行き、関わっていかなければなりません。組織の流れに反発し、反抗しながら生きて行く生き方もあれば、組織に融和して楽しく、或いは、組織をリードして人々の尊敬を得る生き方もあります。人々の生き方が異なるのはなぜでしょうか。人の感覚、感情、行動の根になっている、心に心の奥底深く無意識の領域で働きかけているのが、その人にある深層心理であります。深層心理の源となりそれを形成しているのが、その人に宿っている主体霊の持つプログラムです。書体霊に影響を与えているのが先祖霊であり、力を与えて守っているのが守護霊であることを考えれば、先祖供養の大切さ、重要さを理解していただけると思います。
 お葬式で、年忌法要で、年祭で、お墓のお開眼式で、お寺様や、ご神職に、佛教や神道の力を用いて霊を導き諭し、慰めてもらいます。だから先祖、故人の供養やお墓参りを宗教的な、信仰上の行事だと思っている方が多いですが、また、お墓参りなどを通じて霊の存在を悟り、信仰の道に入る方も多いですが、先祖供養やお墓参りは宗教的な行事ではなく、我々が毎日している食事、入浴、洗濯などと同じ日常茶飯事として行なうべきものなのです。だから無宗教、無信心だからといってこれを省略することはできません。霊に対して供養することは我々が食事を摂るのと同じように日常的に行なうことで、最も大切な大切なことなのです。
 「霊について」の項は、永年諸先生方に霊に関して断片的に教えて頂いた事柄と私が霊より教えられたこと、実際の資料を集めて統計を出した事柄、実地に一万基以上のお墓を作らせていただいた経験、色々な書籍より得た知識を総合的にに合わせて、系統付け理論的にまとめて来た話しです。まとめるに付いては、不思議な霊の強い導きを感じておりました。今回、霊との対話を口外してよいのかどうか迷っていましたが「書くべし」と言う霊の強い啓示を受けましたので、お話させていただきました。永年ご教示をいただいております諸先生方はじめ、各寺院様に深く感謝いたしております。
 皆様方がお墓とお祀りのことでお悩みや迷いや不安を感じられましたら、ご遠慮なくご相談いただいたらを思います。
 最後に、皆様方のご繁栄をお祈り申し上げます。